リスク&リターン 【日経225先物オプション】
学生ヘタレ投資家の投資日記。日経225先物オプション・株の売買が中心。 売買記録やその検証、リスクとリターンをコントロールするための戦略の考察などをしていきます。初心者向け取引入門も。
リスクパラメータの検証
今日は取引をしなかったので、今のポジのリスクパラメータの検証をしたいと思います。検証といっても数字を見てみるだけですが。こういう検証を重ねていってどんどん経験を積み、早く上級者の仲間入りがしたいものです。

【保有ポジ】
04P-150 -6@5
05P-150 1@25
04C-190 -8@3
05C-190 2@35

○建て玉時点でのリスクパラメータ
デルタ:0.08
ガンマ:-0.022
ベガ :5.61
セータ:6.76

○今日の時点でのリスクパラメータ
デルタ:0.09
ガンマ:-0.023
ベガ :2.68
セータ:9.61

計算はDream Visorさんのとこのシミュレータ使いました。これはIVの値はおそらく現値から逆算してるんでしょうね。今日はプットのIVは上がってるとは思いますが、デルタとガンマに大きなブレはなく、ベガが下がりセータが上がってます。
ベガはIVが上昇したから値が小さくなったんでしょうね。これはタイムディケイを狙うポジションですし、セータがあがった分は含み損になってるのでしょうか。
デルタリスクもガンマリスクもこれだけATMのものならかなり抑えられますね。まぁチキンのポジションであることに変わりはないかもしれません。
3/27
【今日の取引】
04P-150 -6@5
05P-150 1@25
04C-190 -8@3
05C-190 2@35

ポジション全体の現在の評価損益   -9,130円
日経225オプション累計確定損益   -24,679円

【日経225先物】
mini06 1@17395

日経225先物累計確定損益    -131,740円


今日はまた新ポジ建てました。外側のATMの売り両建てで、ヘッジの数は少なめです。この間の取引の反省も込めて、さらに規模を小さくしなるべく複雑にならないようにしました。
先物もデイトレはせずに、miniを1枚だけ買いました。焦らずにじっくりいきたいと思います。
3/23
【本日の取引(オプション)】
04P-145 -1@35 → 返済@3 +30,740円
05P-145 +1@45 → 返済@10 -35,260円
04P-140 -1@15 → 返済@2 +12,055円
05P-135 +3@25 → 返済@3 -67,890円
04C-190 +1@4 → 返済@3 -1,260円
【現在保有しているポジション】
なし

ポジション全体の現在の評価損益   0円
日経225オプション累計確定損益   -24,679円

【日経225先物】
mini06 -5@17,350 → 返済@17,380 -17,100円
mini06 -5@17,460 → 返済@17,380 -37,900円
mini06 +5@17,395 → 返済@17,435 -17,900円

今日の手数料込み確定損益     +38,700円
日経225先物累計確定損益      -131,740円


今日の寄付きではCMEの上昇もあってか最初は高いとこで始まりましたが、前場でやはり利確売りがたくさん出たっぽいですね。先物miniでは昨日の持ち越しが含み損になってて、思わずナンピンしてしまい、結局はなんとかなったものの、けして良い状態ではなかった気がします。デイトレはこれからあまりできないと思いますが、次はもっと慎重に取引をして精度を上げていきたいと思います。

オプションの方は最初のポジションを崩しすぎたので、一回全部返済して仕切りなおすことにしました。むやみにポジションをいじらない方がいいですね。マイナスになってしまいましたし素人丸出しの取引で恥ずかしい感じですが、徐々に玉の扱いがうまくなっていければと思います。

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3/22
【本日の取引(オプション)】
04P-150 -1@50 →返済@8 +40,740円 
05P-150 +1@85 →返済@30 -66,260円
04P-135 -7@8 →返済@1 +47,740円
【現在保有しているポジション】
04P-145 -1@35
05P-145 +1@75
04P-140 -1@15
05P-135 +3@25
04C-190 +1@4

ポジション全体の現在の評価損益   -67,080円
日経225オプション累計確定損益   +36,931円

【日経225先物】
mini06 +5@17,400 → 返済@17,360
mini06 -5@17,350 → 持ち越し

今日の手数料込み確定損益     -22,100円
日経225先物累計確定損益      -62,940円

今日の日経平均は最初に高値をつけてから膠着していて、昼過ぎまではやや退屈でしたが、結局最後に負けてしまいました。2営業日連続でGUで始まってますし、明日は反落気味になるのではないかと思ってます。
オプションの方は1円になった売り玉を返済し、ついでにカレンダーも減らしました。評価損が膨らんできてます。今はデルタがマイナスでセータが−1くらいです。最初に建てたときと大分変わっちゃってます。ついザラ場を見てるといじりたくなっちゃうんですよね・・・。デイトレできるときのオプションの作戦をもっと考えてみようと思います。

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NOPS
NOPSとは Neutral Option Positioning Strategy の略で、とくにネイキッド売りのニュートラルポジションを表します。
プットとコールの両方を売って、デルタを0に近づけてニュートラルなポジションを作るのです。
プットとコールで売りを両建てし、タイムディケイを狙っていきます。ある程度のレンジ相場を想定していて、売り戦略ですからボラティリティの上昇に弱いです。

この戦略は利益を得ることのできる確率が高く、また期待できる利益も大きなものとなります。また、デルタを0にするニュートラルなポジションなので、相場の変動を予想する必要がなく、変動に合わせてポジションの調整をすることに専念すればいいのです。しっかりリスクマネジメントができる人にとってはとても強力な戦略となります。

しかし、利益になりやすい反面、最大利益は受け取りプレミアムに限定され、最大損失は無限大であり、破産する可能性が十分にある戦略でもあります。自分の運用資金に見合わないリスクをとっていたら、相場の大変動が起こったときに即刻破産してしまいます。

実際にNOPSを行うときには、十分な資金を用意し、かつリスクマネジメントについて心得ておく必要があります。相場の変動に合わせてコール・プットの売り枚数を調節してデルタをコントロールすることも肝要です。デルタリスクだけでなくガンマリスクにも気をつける必要があります。それに、ボラティリティが低い水準のときにはNOPSを仕掛けるのは危険です。

コール売りのデルタはマイナスの値で、プット売りのデルタはプラスの値になるので、あとは枚数を変えたり権利行使価格や限月を選ぶことでデルタを調節していきます。

一度ポジションを建てた後も監視を続け、デルタの値が大きく傾いたときにはすぐに返済や売り増しで対応していかなければなりません。
ポジション調整が必要なのはどの戦略も同じですが、NOPSはとくにその重要性が高いです。

ある意味NOPSは破産と隣り合わせですが、リスクマネジメントをしっかりやっていけば、最も利益をとりやすい戦略であるといえるかもしれません。
【今日の取引】
05C-180 +1@100 →返済@130 +28,551円
04C-180 -1@40 →返済@50 -11,260円
04C-185 -1@10 →返済@15 -6,260円
04P-130 -2@4  →返済@1 +4,740円

【保有しているポジション】
04P-150 -1@50
05P-150 +1@85
04P-145 -1@35
05P-145 +1@75

04C-190 +1@4
04P-140 -1@15

05P-135 +3@25
04P-135 -7@8

ポジション全体の現在の評価損益  -19,010円
日経225オプション累計確定損益  +14,711円

【日経225先物】
mini06 +5@17,150 → 返済@17,195 +20,400円
mini06 +7@17,200 → 返済@17,125 -55,440円
mini06 -5@17,115 → 返済@17,030 -13,440円
mini06 -5@17,135 → 返済@17,085 -27,100円
mini06 +5@17,085 → 返済@17,115 -17,100円
mini06 +5@17,135 → 返済@17,155 +7,900円

今日の手数料込み確定損益      -84,780円
日経225先物累計確定損益       -40,840円


今日は先物でやられました。ちょっと調子のってminiの枚数を増やしたら、がっつり往復ビンタをくらった感じです。やっぱり甘くないですね。あとでみると無駄な取引が本当に多いので、次からはもっと仕掛けるタイミングを見計らっていきたいと思います。日経平均はよりつきで窓を埋めましたし、全体としては戻り相場ですかね。

オプションはコールの含み益がでていた玉を少し返済しました。プットばかりのポジションになってしまっていてバランスがよくない感じです。コールのボラが低くてクレジットやらカレンダーを仕掛ける気になれないので、ちょっと考えものです。様子を見つつポジションを変えていきたいと思います。

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3/19
【新規建玉】

04P-135 -7@8
05P-135 +2@25

【カレンダー系】

04C-180 -1@40
05C-180 +1@100
04P-150 -1@50
05P-150 +1@85
04P-145 -1@35
05P-145 +1@75

【クレジット系】

04C-185 -1@10
04C-190 +1@4
04P-140 -1@15
04P-135 +1@7 →返済 @7  -1260円

【その他】

05P-135 +1@25
04P-140 -1@15
04P-130 -2@4

ポジション全体の現在の評価損益    -770円
日経225オプション累計確定損益   -1260円

【日経225先物】

mini06 +3@16,685 → 返済@16,760 +21,240円
mini06 +3@16,775 → 返済@16,845 +19,740円
mini06 +3@16,840 → 返済@16,880 +10,740円
mini06 +2@16,900 → 返済@16,880 -4,840円
mini06 +3@16,900 → 返済@16,875 -8,760円

今日の手数料込み確定損益      +38,120円
日経225先物累計確定損益       +43,940円


今日のデイトレでは少しロットを増やしてみました。トレンドが見えやすい日だったとは思いますが、動かしてるお金に比べて割と利益を出せたので満足です。やや取引が焦っている感があるので、もう少しゆったりと堂々と勝負したいものです。日経平均のリバウンド相場はどこまで続くんでしょうか。ポジはほとんど中立ですが、僕としては暴落前の水準まで戻すんじゃないかと楽観視してます。

オプションの評価損益は予定通り+に向かってますね。あとはタイムディケイでじわじわと削られてくのを待つことになりそうです。

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マーケット・ニュートラル
マーケット・ニュートラルについてです。

相場には変動がつきものですが、どのように変動しても利益が狙えるポジションがあったら便利ですよね。どのように動いても利益を手にする、つまりある変動要素のリスクを0にして取引で勝っていく、これは特別な状況下で成立させることができます。各国の金利差を利用し為替や先物を組み合わせて(ある要素に対して)少ないリスクで利益をあげているファンドもあります。

ニュートラルとは中立といった意味で、マーケット・ニュートラルは投資対象の動向に関わらず安定した利益を狙っていこうとする戦略です。例えば日経225オプション取引では、その原市場である日経平均株価指数が上昇しても下落しても利益になるようなポジションを作っていきます。この場合はデルタ値に対して中立であるということです。
もちろんオプション取引以外でも株や為替など広く利用されますが、オプション取引では種類と権利行使価格を選び組み合わせることで、オプションのみでニュートラルなポジションを作ることができます。

デルタの値を0にして日経平均の上下に対して中立なポジションをとることをデルタヘッジといいます。このようなポジションをとれば、相場が上昇しても下落しても利益を狙っていくことができます。
一瞬無敵のような気がしますが、この場合はデルタに対してリスクを0に近づけているだけで、実際はボラティリティの変動リスクなど他の要素が関わってくるので、確実に利益を得られるわけではありません。

マーケット・ニュートラルは基本的に、相場はどちらに動いても構わないという戦略です。この背後にある、相場はどう変動するのかわからないとして、相場の変動を予想し的中させること以外で利益を狙っていくという、その考え方が重要だと思います。

スキューについて
スキュー、スマイルカーブについてです。

スキューとはボラティリティの歪み、またはそれによるオプション価格の歪みのことを示します。オプションのボラティリティはOTMとATMでは異なる値をとることが多く、プレミアムもそれに準じて歪んでいます。
OTMのオプションに買いがたくさん入ってプレミアムが吊上げられ、ATMのものと比較してボラティリティが高くなっている状態のことをポジティブスキューといいます。逆に、ボラティリティが下がってきてATMのプレミアムがOTMのものと相対的に低くなっているものはネガティブスキューといいます。

一般にOTMのボラティリティはATMやITMのものと比較すると高くなっていることが多く、その値を点でとって線を結んでいくと、人が笑っている口のような形状になるため、このスキューのことをスマイルカーブと呼んだりします。

原市場が大暴落・大暴騰するときなどはこのスキューの傾向が強くなり、スマイルの傾斜も大きくなって、プレミアムの歪みが目立つようになります。大暴落のときなどはOTMのプットに買いが大量に入るため、行き過ぎ感が出るほどプレミアムが歪むことが多いです。
市場のミスプライス(結局価格こそが正しいのですが)によるこのスキューを狙って仕掛けていくのも、とても有効な手段であるといえるでしょう。機会を見逃さず上手く仕掛けていければ、有利なポジションを作っていくことが可能です。

大相場のときこそ冷静になってIVの推移を観察しましょう。
3/16
【カレンダースプレッド】

04C-180 -1@40
05C-180 +1@100
04P-150 -1@50
05P-150 +1@85
04P-145 -1@35
05P-145 +1@75

【クレジットスプレッド】

04C-185 -1@10
04C-190 +1@4
04P-140 -1@15
04P-135 +1@7

【その他】

05P-135 +1@25
04P-140 -1@15
04P-130 -2@4

ポジション全体の現在の評価損益  ‐14,660円
日経225オプション累計確定損益   0円

【日経225先物】

mini06 16,755円 買1枚 → 16,835円 返済 ・・・+8000円
mini06 16,850円 買1枚 → 16,775円 返済 ・・・−7500円
mini06 16,750円 売1枚 → 16,685円 返済 ・・・+6500円
mini06 16,690円 買1枚 → 16,695円 返済 ・・・+ 500円

今日の手数料込み確定損益      +5,820円
日経225先物累計確定損益       +5,820円


今日はオプションで新ポジ建てました。タイムディケイを狙った保守的なものになってます。チキン・ビビリ屋ならではといった感じですね。デルタはやや正よりです。
あと、先物miniでデイトレしてました。チキンなので速攻で返済してますけど、それが良かったり悪かったりで結局やや勝ちの結果になりました。デイトレでも毎日このくらいコンスタントに稼げればいいなとは思ってますが、きっとそう上手くはいかないでしょう。大きな失敗をしないように頑張りたいものです。

中国株の下げから波乱の相場が続いていますが、4月限のプットのIVはすごいことになってますね。かなり上がってます。ここはとくに歪んだボラになっていると思うのですがどうでしょう。円レートやらいろんな問題が残ってますし、油断はできないですね。

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3/12
今日は少し前に買ってみたNISグループの株を売りました。
買値が69円で、結局66円で手放したので4%くらいのマイナスです。切ない。

テーマ:株式日記 - ジャンル:株式・投資・マネー

スリッページコストについて
オプション取引において、取引手数料以外にもかかるコストがあります。

実際のオプションプレミアムは市場価格です。ある値段に対して買い手と売り手が同時に存在して初めて取引が成立します。買い板と売り板に注文が並んでいますが、売値(アスク)と買値(ビッド)の間には幅があり、この幅、スプレッドのことをスリッページといいます。
以下日経225オプション大阪証券取引所の場合になります。ある値段で注文を約定しようとすると、指値注文をすることになりますが、そのときは買い板もしくは売り板に並ぶことになり、ただちに約定できないことがあります。すぐその時点で注文を成立させたいときには、今でている売り(買い)注文にぶつけることになり、呼び値をひとつ妥協することになります。ここで発生するコストをスリッページコストといいます。

例えば、20円であるコールオプションを買おうと思っていても、25円の売り注文しかでていなかったら、すぐにこれを買うことはできません。もしくは5円妥協することになります。呼び値の単位はプレミアムが1〜10円の時は1円刻みで、10〜1000円のときは5円刻み、それ以上は10円刻みとなっています。プレミアムが10円とか15円付近のスリッページコストは馬鹿になりません。

スリッページコストを抑えたい場合は指値注文をしながらゆっくり取引をしていく必要があります。

ただ、スリッページコストがかかっても取引をすぐに行いたい場合などはそれを優先させるべきです。例えばオプション売り建てをして買いヘッジを入れる予定だったのに、スリッページコストにこだわってヘッジを入れそびれて一晩を明かすなんてのは危険だと思います。スリッページコストよりもポジションを早く建てることを優先させるべき状況は結構あるでしょう。
リスクヘッジについて
ヘッジファンドという言葉がよく聞かれますが、それは金融派生商品等を活用した様々な手法で運用するファンドのことを指します。金融派生商品、つまりはデリバティブはもともとリスク回避のために作られたということもあり、オプション取引をする上で、当然このリスクに対して敏感になる必要があります。オプション取引はリスクのやりとりをしているのです。プレミアムの時間的価値はリスクへの対価です。

ある事柄についてのリスクを回避することをヘッジをかけるという言い方をします。例えば、日経平均先物の買い玉を保有しているとき、プットオプションを買うことは日経平均の下落に対してのヘッジをかけていることになります。
クレジットスプレッドをみても、オプション売りに対してOTMの買い玉がヘッジの役割をはたしています。
カレンダースプレッドでは期先の買い玉が期近の売り玉のヘッジになっています。

少し発想を転換すると、オプション取引入門で紹介されている組み合わせ・ポジションというのも結局は買いと売りで構成されているのですから、買い玉に対してどうやってヘッジをかけているかの違いで分類されているともいえます。

僕としては、オプションの売りにはなんらかのヘッジをかけるべきだと考えています。オプション買い玉を適切な権利行使価格で用意することで、ポジション全体のリスクを減らすことができ、証拠金も抑えられます。
ネイキッド売りにしたって、逆指値を設定することで最大損失を限定しておくべきです。

リスクヘッジに失敗すると、大きな機関投資家でさえも簡単に破産してしまうでしょう。

そう上手くはいかない
オプションの基本売買戦略のところでいろいろなポジションを紹介してきましたが、あそこに載せた損益図は全て満期日時点でのものです。取引可能日数が残っている場合、つまりは期中の段階では、ポジションの損益関係はもっと複雑なものになります。満期日での状態を見るととても魅力的な戦略でも、期中では不安定で扱いにくいというものもあります。

オプションを実際に取引しようとすると、プレミアムは市場価格ですから、スリッページコストだってかかってきますし、建て玉をするタイミングだって難しいものがあります。
単純なオプション買い、オプション売りをとってみても、そう上手くいくもんではありません。そこにはいろんな事象が絡み合って存在しています。何か単純なポジションを作ってみても、意外と証拠金が膨らんできたり、思わぬところで含み損になったり、いろいろ考えてみてもやはり不測の事態は起こるものです。そう簡単に思い通りにはなりません。
そこで何が言いたいのかというと、その不測の事態に対処できるような柔軟性を身に付けるべきだということです。そして、ほとんど起こらないであろう事態を含め、ありとあらゆる状況を考える癖をつけるべきということです。

オプション取引においての柔軟性をあげるには、不測の事態におけるポジション調整や、デルタリスクや証拠金を調節する能力を身に付けることが必要だと思います。いろんなポジションの特性を知った上で、どういう局面でどういった行動をとればいいのか、そこでなるべく適切な行動をとることのできる対応力、その微調整を可能にすることが、僕の当面の目標でもあります。
また、テロなどによる原市場の大変動はもちろん、普段は有り得ないような特殊な事態も取引をする前から考えておくこと、なるべく全ての事態を想定する努力をすること、それはオプション取引に限らずとても重要な事だと思います。

何が起きても、『想定内だ』って言いたいものです。

オプション売買戦略-β-について
この項では、オプションの基本的な戦略を踏まえた上で、より実践的な戦略についてや、少し系統的な説明をしていきたいと思います。

おそらく、記事の中に僕の主観的な意見が結構な割合で入るので、読んでくださっている方の意向にそぐわない部分も多いかもしれません。何か間違いを見つけたり、それはそんなんじゃないみたいなのがあれば、意見していただけると嬉しいです。適宜改編していきます。

戦略というよりは思ったことの羅列みたいになってしまうかもしれません。これを書きながら自分の戦略みたいなものも練り上げていきたいと思ってます。
売り戦略
オプション売り戦略についてです。

買いに比べてオプション売りは利益になる確率が高く、勝ちやすい戦略であるといえるでしょう。
しかし、その分相応のリスクを背負っていることを忘れてはいけません。オプション買いで一晩で大儲けすることができることがありますが、そのお金は当然、オプション売りの人から流れています。大暴落、大暴騰のときの補償をするのはオプション売りをしている人達です。1円のプットオプションを100枚売ってたとして(受け取りプレミアム10万円)、テロやらが起きてそれが一晩で70円になったとしたら、その時点で700万円近くの含み損です。必要証拠金もとんでもないことになり、もちろん足りなくなれば強制決済です。しかもボラティリティが膨れ上がった状態で強制決済される可能性が高いですから、何もできないうちに借金を背負ってしまうということも有り得ます。無計画のオプション売りはあまりに危険です。

しかし、自分のとるリスクを考慮し、最悪の場合どうなるかということにきちんと配慮することができれば、オプション売りはとても強い武器となります。オプションの8割から9割は消滅するといわれているので、勝つ確率が高いのは当然といえば当然です。タイムディケイが有利にはたらくので、変動による損失の分がそこで生まれる利益の分を上回らなければ勝ちです。

単純な売り玉のみの状態をネイキッド売りと呼んだりします。この状態は期待できる利益は大きいですが、危険も大きいです。権利行使価格を選んだり、OTMよりもしくは異限月の買い玉でヘッジをかけたりすることでリスクの調節ができます。ATM付近の売りはリスクが大きく、OTMに向かうほど小さくなります。

売り戦略を仕掛けるタイミングとしては、原市場の上昇・横ばい・下落の予想に加え、ボラティリティの状態が重要になります。ボラティリティが上昇すれば損失になる可能性が高くなるので、IVの推移を見て平均水準以下にあるときはむやみに売りを仕掛けない方がいいでしょう。
ボラティリティがある程度高いときを狙って仕掛けましょう。

このような性質はオプション売りを主体としたほかのポジションでも同じです。自分のとることのできるリスクをしっかり把握してから、オプション売りに臨みましょう。
買い戦略
オプション買い戦略についてです。

オプション買いはリスクが限定されていて、ときには投資金額に対してとても大きな利益を得ることができる戦略です。
つい最近(2007年3月現在)の中国株の下落を発端とした日経平均暴落のときには、プレミアムが1円になって腐っていたプットオプションが一時200円くらいまで跳ね上がってました。9.11テロのときなども、プレミアムが一夜にして70倍になったりしました。もしこの状態でオプションを転売することができれば大儲けです。
しかし、こんな大変動はしょっちゅう起こるわけではありません。しかもいつ起こるかわかりません。この予測できない不測の事態に対してみんな保険をかけたりしているわけです。
さらには、買ったプレミアムが跳ね上がった状態で売れるとは限りません。少し時間がたてばボラティリティが平常時の水準まで戻ってしまい、プレミアムも落ち着いてきます。

オプション買いはタイムディケイの影響を不利に受けるため、満期日までオプションを保有していたときに取引で勝つ確率はそれほど高くありません。全体から8割から9割ほどのオプションが権利行使日に価値をもたない状態で消滅するともいわれています。

しかし、ボラティリティの水準を見て、転売のタイミングを間違わなければ、十分利益を狙っていけます。
原市場の変動を予想するのはもちろんですが、ボラティリティが平均レベルより低くてこれから上昇が見込まれるときが買いを仕掛けるタイミングとなります。
IVの推移を見て、ボラティリティが平均の水準以上になっているときは、買いを仕掛けるのは考え直した方がいいかもしれません。逆にIVが低い水準で動いている時には、原市場の変動が起きた場合にボラが急上昇するといったことがあるので、それを見逃さないことが重要です。
また、相場の読みが当たったりしてプレミアムが上昇し、ある程度の含み益が出た場合、タイムディケイで削られる前に転売した方がいいでしょう。満期日までかたくなに保有しているとせっかく利益が出ていた玉も消滅してしまいます。
こういったことは単純な買い戦略だけでなく、買いが主体となるポジションにも同じことが言えるでしょう。
カバードコール
カバードコールについてです。
これは原資産とオプションを組み合わせたポジションです。日経225オプションの場合原資産にあたるのは日経平均先物です。

先物の買い玉を保有しているとき、先物と同じ権利行使日のある権利行使価格のコールを売ればカバードコールになります。例えば9月限の先物ラージ買いを1枚持っているとき、9C-185を売ればカバードコールです。
このとき、SQ日に日経平均が18500円以上になる場合は、先物の利益とコールオプションの損失が丁度打ち消されるので、損益は一定になります。コールを売ったときに受け取ったプレミアムの分だけ利益は上乗せされるのです。
満期日での損益図は下のようになります。
プット売り


実はこれはプットオプションを売ったときと同じ形です。

相場の上昇による利益を限定させた形ともいえます。その分コールを売ったプレミアムの分だけ受け取っているので、このポジションを建ててから満期日まで日経平均が売った権利行使価格のところに落ち着いた場合に最大の得ることになります。
選んだ権利行使価格よりも著しく日経平均が上昇した場合は先物ラージだけの方が利益が大きいです。受け取ったプレミアムよりも先物の下落幅が大きければ損失です。プレミアム分と先物による変動分を比べるということになります。

原資産をどうしても手放せない場合などには有効です。先物のリスクと比べればやや保守的なポジションといえるかもしれません。

逆に先物売り玉を保有している場合には、プットを売ることで反対の効果を得ることができます。

ベアリッシュシンセティック
ベアリッシュシンセティックについてです。
ベアリッシュ(Bearish)はブリッシュの対義語にあたり、相場に対して弱気で臨む態度、原市場の下落を期待している状態を表します。つまりベアの合成ポジションのことで、ブリッシュシンセティックの逆の状態です。

ある権利行使価格のコールを売り、ある権利行使価格のプットを買いと同枚数売ればベアリッシュシンセティックです。
例えば6C-170を売り、6P-170を買った場合、満期日での損益は下のようになります。
ベアシンセ先物


原市場が上昇すると損失になり、下落すると利益になります。これは日経平均先物の売りと同じ損益図となります。同じ権利行使価格のコールとプットを選ぶと、手数料的に先物売りより不利です。

これも、プットとコールの権利行使価格を調節することで、リスクを調節することができます。
具体的には、6C-175を売り6P-165を買った場合、下のような損益図になります。
ベアシンセクッション


権利行使価格の幅をとることで、ある程度のクッションができ、リスクがやや軽減されます。先物ラージより少ない証拠金でベアポジションを組みたいときには便利です。

ブリッシュシンセティック
ブリッシュシンセティックポジションについてです。
ブリッシュ(Bullish)とはブル、つまり相場に対して強気である状態、原市場の上昇を期待しているという状態を示しています。そのシンセティック(synthetic)ポジションなので、ブルの合成ポジションということになります。

ある権利行使価格のコールを買い、ある権利行使価格のプットを買いと同枚数売った状態がブリッシュシンセティックです。
同じコールとプットで同じ権利行使価格を選んだ場合、例えば5C-170を買い5P-170を売った場合の満期日での損益は下のようになります。
ブルシンセ先物


日経平均が上昇すれば利益になり、下落すれば損失となります。図を見てわかるとおり、この損益図は日経平均先物の買いのものと同じ形になります。オプションを組み合わせることで先物取引と同じような状態を作ることができるのです。
しかし、オプションでこの形を作る方が必要枚数が多く、先物取引より手数料が高くなってしまうので、これ自体には大きな有用性はありません。

では何が使えるかというと、プットとコールで選ぶ権利行使価格の幅をとることで、緩衝部分みたいなものを作れるということです。例えば、4C-180を買い、4P-165を売るといった場合の満期日での損益は下のようになります。
ブリシンセクッション


ある程度幅をとることでリスクを減らして少しの下落にも堪えうる形ができます。また、必要証拠金の額も普通の先物より安くすみ、自分のとるリスクと必要証拠金を調節することができます。
手数料は少し多くかかりますが、先物ラージだけではできない細かい調節が可能です。
ショートストラングル
ショートストラドルはコールとプットで同じ権利行使価格のものを売りますが、ショートストラングルは幅をとってポジションを建てます。
OTMよりの権利行使価格のコールを売り、同限月のOTMよりの権利行使価格のプットを売るとショートストラングルというポジションになります。

具体的には6C-185を売り、6P-170を売るといった感じです。もう少し幅をとって6C-190、6P-160を売ったりしてリスクを減らすのも有効です。
ショートストラングルの満期日での損益図は下のようになります。
ショートストラングル


売りで構成されるポジションのためタイムディケイを狙っていくということになります。ポジションを建ててからボラティリティが上昇すると利益になる確率が下がり、減少すると有利になります。

ストラングルはストラドルよりもやや保守的なポジションです。損益分岐点が広くなり、足が広がって山はやや低くなります。証拠金もストラドルより低く、比較的利益になる確率は高いです。

しかし、売りのリスクを背負っているということを肝に銘じておく必要があります。無計画に仕掛けるのはあまりに危険です。
ショートストラドル
ショートストラドルについてです。ショートというのはロングの対義語にあたる言葉で、売り玉が買い玉を上回っている状態をさします。

ある権利行使価格のオプションを、同限月のコールとプットを両方売るとショートストラドルになります。たいていはATM付近の権利行使価格のものを売ります。
例えば7C-170と7P-170を同時に売るといった感じです。当然プレミアム収支は受け取りです。
ショートストラドルの満期日での損益は以下のようになります。
ショートストラドル


このポジションは日経平均が変動しないことを予想してしかける戦略です。タイムディケイを狙っているということになります。売り戦略ですのでボラティリティの上昇に弱く、減少に強いです。

期待できる利益は大きく、取引で勝つ確率も高い戦略ですが、しかし、ポジションを建てたときに背負うリスクもとても大きいものとなります。
どこかの銀行の資産運用部の人がショートストラドル・ストラングルをかけまくっていて、最初は調子よくやっていたのですが、あるとき原市場の大暴落がおきて銀行を潰したという笑えない実話もあるくらいです。
実際に稼ぎやすい戦略だといえるかもしれませんが、これを扱うときには厳格なリスク管理が必須です。

ロングストラングル
ロングストラングルについてです。
ロングストラドルと性質が似ていますが、こちらの方がやや投資必要額が少なくなっていて、勝つためには原市場のより大きな変動を必要とします。

あるOTMよりの権利行使価格のコールを買い、同限月のOTMよりのプットを買うとロングストラングルになります。
これも買いと買いの組み合わせで、例えば3C-185を1枚買い、3P-170を1枚買うといった感じです。この場合、権利行使日の時点で日経平均が少なくとも18500円以上か、もしくは17000円以下になっている場合に利益の可能性があります。もちろんSQ前の転売も重要です。
満期日での損益図は下のようになります。
ロングストラングル


ロングストラドル・ストラングルは最大損失が限定されていて証拠金が必要ありません。このポジションはボラティリティの上昇が有利にはたらく変動に強い戦略です。
買いのみの戦略なのでタイムディケイは不利にはたらきます。
ロングストラドル
ロングストラドルについてです。
もともとロングポジションというのは買い玉が売り玉を上回っている状態のことをさし、ショートの対義語にあたります。

ある権利行使価格の同限月のプットとコールを両方買うとロングストラドルになります。買いと買いの組み合わせです。

例をあげれば、1C-175を1枚買い、1P-175を1枚売るといった感じです。
その損益図は下のようになります。
ロングストラドル


プレミアム分を最初に支払っているので、日経平均が変動しなかった場合は損失です。タイムディケイが不利にはたらいていることになります。逆に、日経平均が大きく変動すれば、どちらに動いても利益になります。

買いが主となるポジションですので、ポジションを作ってからボラティリティが上昇すると利益になる確率があがります。原市場の変動に強いポジションです。

一般的にロングストラドルはATM付近の権利行使価格を選びますが、プットとコールで異なる権利行使価格を選ぶとロングストラングルというポジションになります。
リバースカレンダースプレッド
リバースカレンダースプレッドは異なる限月のオプションを組み合わせたポジションです。
リバースというくらいですから、カレンダースプレッドと売りと買いが逆になっています。

ある期近のオプションを買い、それと同じ種類で同じ権利行使価格のオプションを同枚数売って作ります。
コールを買ったらコールを売り、プットを買ったらプットを売るのです。

具体的には5C-180を80円で1枚買って、6C-180を250円で1枚売るといった感じです。

リバースカレンダーはコールで建てた場合、日経平均が下落すると利益が大きくなります。
これは買った期近のプレミアムの下落幅より、デルタの大きい売った期先のものの下落幅の方が大きくなるからです。日経平均が上昇すると利益の幅は小さくなります。
プットはその逆です。

また、期近が受けるタイムディケイの影響は期先のそれよりも大きいので、リバースカレンダーはタイムディケイが不利にはたらくことになります。
ポジションを建ててからボラティリティが減少すると利益になりやすくなり、上昇すると利益が削られます。期先の方がより影響を受けるからです。

リバースカレンダーは普通の買いや売りよりもリスクが小さく必要証拠金を抑えることができます。
やや保守的なポジションといえるでしょう。

また、リバースカレンダースプレッドをコールとプットで同時に建てることをストラングルスワップの買いといいます。
カレンダースプレッド
カレンダースプレッドは異なる限月のオプションを組み合わせたポジションです。
期近のオプションを売り、それと同じ行使価格の期先の同じ種類のものを同枚数買うことで作ります。
コールを売ったらコールを買い、プットを売ったらプットを買うのです。
このとき、必ず権利行使日のはやい期近を売って遠い方の期先のものを買います。売りと買いを逆にするとリバースカレンダースプレッドというポジションになります。

例えば、2C-180を50円で売り、3C-180を110円で買うといった感じです。

基本的にカレンダースプレッドはタイムディケイを利益の源泉としています。
買った期先のものより、売った気近のオプションの方がタイムディケイの影響を受けやすいということを利用しているのです。
期近のプレミアムがじわじわ削られていくのを待つことになります。

コールでカレンダースプレッドを建てた場合、日経平均が上昇していくと利益が大きくなります。
これは期近のものより期先の方がデルタが大きく、原市場の変動の影響を受けやすいからです。日経平均が下落すると利益は小さくなっていきます。

プットはその逆です。

カレンダースプレッドはコール・プットともにボラティリティの減少に弱いです。これは、売った期近のプレミアムの減少によるプラス要素より、買った期先のプレミアムの減少幅が大きくのダメージの方が大きいからです。
期近より期先の方が変動の影響を強く受けます。

この戦略は売り玉に対して買い玉でヘッジをかけていることになるので、リスクが小さくて利益になる確率は高いです。買い玉のネットオプションでカバーできるので、証拠金も必要ありません。
しかし、期待できる利益はそれほど大きくなく、保守的な戦略であるといえます。
レシオスプレッド(プット)
プットで組むレシオスプレッドについてです。
これはレシオ・プットスプレッドとも呼ばれます。

ある権利行使価格のプットを買い、それよりもOTM側の同限月のプットを何枚か売ることで、プレミアムを収支をプラスにします。
例えば、6P-160を1枚50円で買い、30円の6P-155を2枚売るといった感じです。
プレミアムの受け取り分があるので、日経平均が上がっていく分には利益が確保されています。
その損益図はコールと逆になので、下のようになります。
レシオプット1


最大利益は満期日に日経平均が15500円になっているとき、最大損失は無限大です。

これも、売りと買いの枚数の比率を調節することで、様々なパターンを作ることができます。
売りをマイナスで表して、6P-160:6P-155:6P-150を1:‐1:‐3といった割合にしたりするといった具合です。

レシオプット2


レシオプットスプレッドは日経平均が下がらなければ利益になるので、取引で勝てる確率が高い戦略です。
狙いどおりの場所に日経平均が収まれば大きな利益を期待することもできます。
しかし、売りの枚数が増えてくるとそれだけリスクも大きくなり、証拠金も高くなるので注意が必要です。
レシオスプレッド(コール)
レシオスプレッドのコールを使ったものについてです。
レシオ・コール・スプレッドといったりもします。

これは、ある権利行使価格のオプションを買い、それよりもOTMよりの同限月のオプションを何枚か売ることで組み立てていきます。
外側のオプションを売る枚数を増やすことで、プレミアム収支をプラスにするのがポイントです。
例えば、内側のオプション買い:外側のオプション売り を 1:2 としたりします。

例をあげれば、3C-170を1枚90円で買い、3C-175-50円を2枚売ります。
この時点でプレミアム差額10円分受け取りです。
このポジションの満期日での損益は下図のような特殊な形になります。
レシオコール1


最大損失には限界がなく、最大利益は日経平均が買ったオプションの権利行使価格になったときです。

また、買いと売りの比率を変えると、損益図の形も変わってきます。
3C-170:3C-175:3C-180 に対して 買い1枚:売り1枚:売り3枚
といった感じにしてプレミアム収支をプラスにすると、下図のようなポジションも作れます。
レシオコール2


図からもわかるとおり、レシオコールスプレッドは日経平均が上昇するとき以外は利益を得ることができ、取引で勝てる確率は高くなります。いろいろと融通のきくポジションです。
期待できる利益も大きいですが、、売り中心のポジションなので、売り枚数が増えるにつれてリスクも大きくなってくるので注意が必要です。

ポジションを組むときには損益分岐点がどこになるかしっかり把握しましょう。

権利行使価格の選択もとても重要です。

デビットスプレッド
デビットスプレッド(Debit Spread)は、ある権利行使価格のオプションを買い、そのオプションよりもOTMよりの同限月のものを、買いと同枚数売って作ります。
デビットスプレッドは基本的に買い戦略で、クレジットスプレッドとは逆に受け取りプレミアムと支払いプレミアムの差額がマイナスになります。

具体的には7C-170を1枚320円で買って、7C-175を1枚150円で
売るといった感じです。
プレミアムはポジションを建てた時点で170円の支払いです。
その最大損失は権利行使日に日経平均が17000円以下になっているときで17万円、
最大利益は日経平均が17500円以上になっているときで、50-17=33万円です。
買うオプションは500円差のものでなく、1000円以上離れているものでもかまいません。
コールのときは日経平均が上昇すると利益になっていき、下落すると損失です。
損益図は下のようになります。
デビットスプレッド1



プットでデビットスプレッドを組むと以下のようになります。コールの逆です。
デビットスプレッド



デビットスプレッドは日経平均の変動に強く、ボラティリティがあがると利益になりやすくなります。
デビットスプレッドはタイムディケイが不利にはたらき、利益になる確率がやや低いですが、大きな利益を狙うことも可能です。
また、売玉の分の証拠金が買玉でネットオプションとして打ち消されるため、必要証拠金がかかりません。
普通の買い戦略よりも、売りのプレミアムの分だけポジションが安く組めるという点で有利です。
ゼロサムゲーム
オプション取引はゼロサムゲームです。
もちろん取引手数料の分は証券会社がもっていきますが、それを考えなければ全体の収支はかならず0になります。

オプションの売買が成立した時点でプレミアムのやりとりが行われ、オプションの買い方から売り方へと代金が支払われます。
そしてそのオプションがいろんな人へ転売され、権利行使日に清算されます。清算は差金決済です。

その間、オプションがどれだけの人を渡り歩いたとしても、その参加者の収支の合計は0になるのです。

現物株などは取引期限が決まっていないのでオプションとはやや勝手が違います。

ゼロサムゲームなので、景気が良くなってみんなウハウハということはありません。
利益を得る人がいればその分損をする人もいる、厳しいマネーゲームの世界です。

クレジットスプレッド
価格差や金利差を利用した取引をスプレッド取引と呼びます。
オプションでも権利行使価格や限月の違いを利用したスプレッドポジションがあります。

まずはじめにクレジット・スプレッド(Credit Spread)についてです。
ここでいうクレジットとは、建て玉の時点でのプレミアムの収支がプラスであるということです。
逆に収支がマイナスでプレミアムを多く支払っている場合にはデビットと呼びます。

クレジットスプレッドを作る場合、ある権利行使価格のオプションを売り、それより500円(かそれ以上)OTMよりの同限月のオプションを同枚数買います。
こうすることで、この時点で売った分のプレミアムと買った分のプレミアムの差額を、プレミアム収益として受け取り、同時に最大損失額を限定する事が出来ます。
買い玉が売り玉のヘッジの役割をしているのです。

具体例をあげると、コールでクレジットスプレッドを組む場合、
11C‐180を110円で1枚売って、11C‐185を50円で1枚買うといった感じです。このとき建て玉の時点でプレミアム分60円を受け取っています。
このポジションを満期日まで保有していた場合の損益は下の図のようになります。
クレジットスプレッド1


コールで建てたクレジットスプレッドは、ポジションを作ってから満期日に向けて、日経平均が下がるもしくは変動しなかった場合に利益になります。
最大利益はプレミアム分の6万円で、最大損失は日経平均が18500円以上になった場合で50万円です。


プットでクレジットスプレッドを建てるときは、12P‐150を40円で売って、12P‐145を20円で買うといった具合です。
下図のようにプットでのクレジットスプレッドの損益はコールのものと逆になります。
クレジットスプレッド2

プットのクレジットスプレッドは、満期日に向けて日経平均が上がるもしくは変動しない場合に利益を得ることができます。

クレジットスプレッドはタイムディケイを狙った戦略で、最大損失額が限定されているので保守的な戦略といえます。
ポジションを建てる場所をITMに近づけるほどリスクや期待できるリターンが大きくなり、OTMにいくほど小さくなります。

基本的には売り戦略でコール・プットともに変動に弱く、ボラティリティが上がっていくとプレミアムが高くなり、損失の可能性も高くなります。
受け取りプレミアム分をタイムディケイによって守りきれるかが勝負です。

基本的に狙える利益は小さいですが、ネイキッド売りより必要証拠金が少なく、成功する確率の高い戦略です。