プットとコールの両方を売って、デルタを0に近づけてニュートラルなポジションを作るのです。
プットとコールで売りを両建てし、タイムディケイを狙っていきます。ある程度のレンジ相場を想定していて、売り戦略ですからボラティリティの上昇に弱いです。
この戦略は利益を得ることのできる確率が高く、また期待できる利益も大きなものとなります。また、デルタを0にするニュートラルなポジションなので、相場の変動を予想する必要がなく、変動に合わせてポジションの調整をすることに専念すればいいのです。しっかりリスクマネジメントができる人にとってはとても強力な戦略となります。
しかし、利益になりやすい反面、最大利益は受け取りプレミアムに限定され、最大損失は無限大であり、破産する可能性が十分にある戦略でもあります。自分の運用資金に見合わないリスクをとっていたら、相場の大変動が起こったときに即刻破産してしまいます。
実際にNOPSを行うときには、十分な資金を用意し、かつリスクマネジメントについて心得ておく必要があります。相場の変動に合わせてコール・プットの売り枚数を調節してデルタをコントロールすることも肝要です。デルタリスクだけでなくガンマリスクにも気をつける必要があります。それに、ボラティリティが低い水準のときにはNOPSを仕掛けるのは危険です。
コール売りのデルタはマイナスの値で、プット売りのデルタはプラスの値になるので、あとは枚数を変えたり権利行使価格や限月を選ぶことでデルタを調節していきます。
一度ポジションを建てた後も監視を続け、デルタの値が大きく傾いたときにはすぐに返済や売り増しで対応していかなければなりません。
ポジション調整が必要なのはどの戦略も同じですが、NOPSはとくにその重要性が高いです。
ある意味NOPSは破産と隣り合わせですが、リスクマネジメントをしっかりやっていけば、最も利益をとりやすい戦略であるといえるかもしれません。
テーマ:日経225先物・OP - ジャンル:株式・投資・マネー
相場には変動がつきものですが、どのように変動しても利益が狙えるポジションがあったら便利ですよね。どのように動いても利益を手にする、つまりある変動要素のリスクを0にして取引で勝っていく、これは特別な状況下で成立させることができます。各国の金利差を利用し為替や先物を組み合わせて(ある要素に対して)少ないリスクで利益をあげているファンドもあります。
ニュートラルとは中立といった意味で、マーケット・ニュートラルは投資対象の動向に関わらず安定した利益を狙っていこうとする戦略です。例えば日経225オプション取引では、その原市場である日経平均株価指数が上昇しても下落しても利益になるようなポジションを作っていきます。この場合はデルタ値に対して中立であるということです。
もちろんオプション取引以外でも株や為替など広く利用されますが、オプション取引では種類と権利行使価格を選び組み合わせることで、オプションのみでニュートラルなポジションを作ることができます。
デルタの値を0にして日経平均の上下に対して中立なポジションをとることをデルタヘッジといいます。このようなポジションをとれば、相場が上昇しても下落しても利益を狙っていくことができます。
一瞬無敵のような気がしますが、この場合はデルタに対してリスクを0に近づけているだけで、実際はボラティリティの変動リスクなど他の要素が関わってくるので、確実に利益を得られるわけではありません。
マーケット・ニュートラルは基本的に、相場はどちらに動いても構わないという戦略です。この背後にある、相場はどう変動するのかわからないとして、相場の変動を予想し的中させること以外で利益を狙っていくという、その考え方が重要だと思います。
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スキューとはボラティリティの歪み、またはそれによるオプション価格の歪みのことを示します。オプションのボラティリティはOTMとATMでは異なる値をとることが多く、プレミアムもそれに準じて歪んでいます。
OTMのオプションに買いがたくさん入ってプレミアムが吊上げられ、ATMのものと比較してボラティリティが高くなっている状態のことをポジティブスキューといいます。逆に、ボラティリティが下がってきてATMのプレミアムがOTMのものと相対的に低くなっているものはネガティブスキューといいます。
一般にOTMのボラティリティはATMやITMのものと比較すると高くなっていることが多く、その値を点でとって線を結んでいくと、人が笑っている口のような形状になるため、このスキューのことをスマイルカーブと呼んだりします。
原市場が大暴落・大暴騰するときなどはこのスキューの傾向が強くなり、スマイルの傾斜も大きくなって、プレミアムの歪みが目立つようになります。大暴落のときなどはOTMのプットに買いが大量に入るため、行き過ぎ感が出るほどプレミアムが歪むことが多いです。
市場のミスプライス(結局価格こそが正しいのですが)によるこのスキューを狙って仕掛けていくのも、とても有効な手段であるといえるでしょう。機会を見逃さず上手く仕掛けていければ、有利なポジションを作っていくことが可能です。
大相場のときこそ冷静になってIVの推移を観察しましょう。
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実際のオプションプレミアムは市場価格です。ある値段に対して買い手と売り手が同時に存在して初めて取引が成立します。買い板と売り板に注文が並んでいますが、売値(アスク)と買値(ビッド)の間には幅があり、この幅、スプレッドのことをスリッページといいます。
以下日経225オプション大阪証券取引所の場合になります。ある値段で注文を約定しようとすると、指値注文をすることになりますが、そのときは買い板もしくは売り板に並ぶことになり、ただちに約定できないことがあります。すぐその時点で注文を成立させたいときには、今でている売り(買い)注文にぶつけることになり、呼び値をひとつ妥協することになります。ここで発生するコストをスリッページコストといいます。
例えば、20円であるコールオプションを買おうと思っていても、25円の売り注文しかでていなかったら、すぐにこれを買うことはできません。もしくは5円妥協することになります。呼び値の単位はプレミアムが1〜10円の時は1円刻みで、10〜1000円のときは5円刻み、それ以上は10円刻みとなっています。プレミアムが10円とか15円付近のスリッページコストは馬鹿になりません。
スリッページコストを抑えたい場合は指値注文をしながらゆっくり取引をしていく必要があります。
ただ、スリッページコストがかかっても取引をすぐに行いたい場合などはそれを優先させるべきです。例えばオプション売り建てをして買いヘッジを入れる予定だったのに、スリッページコストにこだわってヘッジを入れそびれて一晩を明かすなんてのは危険だと思います。スリッページコストよりもポジションを早く建てることを優先させるべき状況は結構あるでしょう。
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ある事柄についてのリスクを回避することをヘッジをかけるという言い方をします。例えば、日経平均先物の買い玉を保有しているとき、プットオプションを買うことは日経平均の下落に対してのヘッジをかけていることになります。
クレジットスプレッドをみても、オプション売りに対してOTMの買い玉がヘッジの役割をはたしています。
カレンダースプレッドでは期先の買い玉が期近の売り玉のヘッジになっています。
少し発想を転換すると、オプション取引入門で紹介されている組み合わせ・ポジションというのも結局は買いと売りで構成されているのですから、買い玉に対してどうやってヘッジをかけているかの違いで分類されているともいえます。
僕としては、オプションの売りにはなんらかのヘッジをかけるべきだと考えています。オプション買い玉を適切な権利行使価格で用意することで、ポジション全体のリスクを減らすことができ、証拠金も抑えられます。
ネイキッド売りにしたって、逆指値を設定することで最大損失を限定しておくべきです。
リスクヘッジに失敗すると、大きな機関投資家でさえも簡単に破産してしまうでしょう。
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